母親が乳児に「お腹がすいたよねー」と言って、おっぱいをあげたりするように、乳児の状態を見て乳児の要求を理解し、母親が言葉や態度で返す行動のことをミラーリングと言います。
このミラーリングは乳児の言葉の発達や情緒面の発達にとても重要です。そう聞くと母親の乳児の理解度は100%のほうが良いだろうと思いませんか?ところが、ウィニコットは100%でない方が良いと言います。このような母親のことをウィニコットは「ほどよい母親」と呼びました。
この理想的な「ほどよい母親」のミラーリングの正答率は約3割だと言います。つまり適度に間違えることが大切なのです。このミラーリングのズレによって、赤ちゃんは自分と母親は違う人だと理解できるようになるのです。また、言葉の意味の広がりにもつながります。
ミラーリングでは7割のミスが許されているのです。そう聞くと子育ても少し楽な気持ちになりませんか。